室内の居住性について

まずスズキのジムニーは乗用車ではなく、オフロードマシンということを言っておきましょう。

オフロードマシンには小さな子供が乗ることもありませんし、家族でどこかへ出かけることに使われる車でもありません。

逆にいえばオフロードを走るために邪魔なものは全て排除した形で作られているので、はっきり言って、同社のワゴンRやスペーシアなどと比べてしまうとかなり劣っているといっていいでしょう。

それでも一応軽乗用車として販売している以上、それなりの居住性を持っていなければいけない訳で、そのために過剰ではない程度のものが与えられています。

まずキャビン寸法ですが、数値的にはスペーシアにはかなわないでしょう。

しかし、ボクシーなボディ形状を持っているため、キャビン寸法の隅々までキャビンとして使えるので、思ったほど狭さや圧迫感は感じません。

ヘッドクリアランスも悪路で大きくボディが降られても頭をヒットすることもなく、いたって快適に過ごせます。

シートはフロントは浅いバケット上になっておりそれなりのホールド性は持っていますが、リヤシートは分割式でシートレイアウトを変更することができるのはいいのですが、いわゆるベンチシートというものでほぼフラット、座面もシートバックもクッションが薄く、長距離ドライブをこのシートに座って楽しむということは難しいでしょう。

残念ながらリヤラゲッジスペースもシートをたたんだ時にフルフラットになることはなく、大きな荷物を積むのに少し悩むこともあり、オフロードマシンゆえのフロア高の高さからくる荷物の積み下ろしにくさもあります。

しかし、この車はトールワゴンでもファミリーカーでもありませんので、逆にその性能を求めるのは間違いなのです。